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Hitachi

日立の家電品エアコン

プロダクト ヒストリー:1970年代

プロダクトヒストリー 1970-1979

1971年(昭和46年)

昭和46年カタログ 拡大して見るセパレート形にもドライ機能を搭載。
RAS-226D

日立だけの特許(日米で取得)「ドライ回路」を搭載したセパレート形機種を初めて発売。同時にセパレート形の全機種に微風ボタンを取付け、静かな運転を可能にしました(ドリーム回路)。これにより、日立ルームエアコンを「未来派のエアコン」として、積極的な宣伝を展開しました。


1972年(昭和47年)

室外ユニットを低騒音化。
RAC-221

従来の吹付冷却方式による騒音の改善に真剣に取り組み、独自の《吸気冷却方式》を開発しました。この方式は、空気を吸い込んで、その空気がフィン(細かいひれ)を通過するときに冷却するという、従来方式の逆転の発想による画期的な方式。ワイドに効率よく空気を吸引し、冷却力を落とすことなく音を44ホーンまで低減することに成功しました。

昭和47年カタログ 拡大して見るセパレート形室内ユニットに
横長タイプ登場。
RAS-221 DY

セパレート形の室内ユニットとして、今日の壁掛タイプの形に近い横長タイプ(ローワイド形)を開発。その後のエアコンの本体形状の主流となるデザインを示唆しました。


1973年(昭和48年)

昭和48年カタログ 拡大して見る快適暖房エアコン発売。
RAS-255H

冷房中は青、暖房中は赤というように、運転状態をランプで表示。冷風は前面上部、温風は底面部からと、吹出口を簡単に切り換えられるダンパーを付け、また、外気温が7度Cのときは室温(8畳の部屋で)を21度C以上に保つ機能を搭載するなど、今日の快適暖房の考え方をいち早く取り入れました。


1974年(昭和49年)

窓用縦形エアコンを発売。
RAV-189

ルームエアコンの多様化のニーズが高まる中で、新たに窓用縦形ルームエアコン(冷暖専用)を発売。現在の据え付け簡易タイプの主流を先取りしました。


1975年(昭和50年)

他社に先駆けて省エネ化を推進。
RAS-2201 Y

新しく開発したスリットフィンを採用した熱交換器によって、熱交換率が高くなり、従来より少ない消費電力で同じ冷房・除湿能力を得ることに成功しました。スリットフィンは、その名の通りフィンに切り込みを入れた独創的な構造のもの。空気は平面部だけでなく、張り出した部分にも触れるため、空気とフィンの接触する度合いが高くなり従来のコルゲートフィンと比べて、熱交換をより効率良く行うことができます。


1977年(昭和52年)

昭和52年カタログ 拡大して見る世界初のIC制御ルームエアコン登場。
RAS-2203SI

世界で初めてIC制御のルームエアコンを発売し、現在のコンピューター制御タイプの原形を提示しました。ICプリセット方式の採用により、「冷風・送風」、風量の「強・弱・微風」、お好みの温度、〈おやすみ回路〉のコースをあらかじめセットしておけば、毎日の操作は、プルスイッチを引くだけで済むようになり、毎回、毎回、同じ操作を繰り返す必要がなくなりました。また、〈IC遅延回路〉を採用し、再起動時の3分間待ちのわずらしさも解消しました。


1978年(昭和53年)

日本で初めてマイコンをエアコンに採用。
RAS-2201 WSL

日立新技術シリーズ「HINT」商品の一環として、日本で初めてマイクロコンピューター(マイコン)制御のエアコン『コンピューター白くまくん』を発売。省エネを目的とした自動化にコンピューターを応用するという考え方を業界に定着させました。中でも、睡眠後も一晩じゅう室内の快適性を自動コントロールする〈コンピューターおやすみ回路〉は、その代表として大ヒットし、エアコンの機能に新しい主流をつくりました。