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Hitachi

チャレンジャー's VOICE 幸せを届けられる洗濯機を。

2004年、まったく新しい洗濯機としてデビューしたビートウォッシュ。その開発にはどんなこだわりがあったのか。そして、
初代機種誕生から現在、未来へとつながる思いについて、開発者に聞きました。
(※写真撮影時のみ、マスクを外しています。)

今まで見たことのないような布動き。

ビートウォッシュが誕生した経緯を教えてください。

森川 祐介  マーケティング本部CRM部 担当部長 (2004年当時の所属:商品企画部 部長代理)

森川 祐介 マーケティング本部CRM部 担当部長
(2004年当時の所属:商品企画部 部長代理)

森川
初代機種が発売に至ったのは2004年なのですが、その前から共働きの増加やエコ意識の高まりなどの社会背景もあり、革新的な洗濯機を世に出すんだ、という機運が社内にみなぎっていました。当時、他のメーカーからは節水性を打ち出したドラム式洗濯乾燥機が商品化されつつあり、その節水性と、タテ型が得意とする洗浄力の両方を合わせ持ったダントツの洗濯機を作ろう、というプロジェクトです。開発に向け、すべてをゼロベースで見直す中、誕生のターニングポイントになったのは洗濯槽底面の回転羽根の形状でした。
宮野
革新的な洗濯機の開発に向けて、通常よりも多くの試作と実験を重ねていく中で、ある回転羽根の形状に興味を持った研究員が洗浄試験を行ったところ、今まで見たことのない布動きをしたんです。これはおもしろい、まったく新しい洗い方だ、とみんなで盛り上がって。この発見が高い洗浄力の実現につながったんです。そして節水性や使い勝手もどんどん新しいものを取り入れ、さらにたくさんの試作を重ねて、すべてがまったく新しい洗濯機、ビートウォッシュが誕生しました。
出井
その時のなめらかなスロープ形状の回転羽根が進化・改良を重ねて、今のビートウォッシュの高い洗浄力を支えています。
初代ビートウォッシュの回転羽根(ビートウィング)

初代ビートウォッシュの回転羽根(ビートウィング)

洗濯機で、家事の時間を、自由な時間に。

初代機種からずっと核となっている開発思想とはどのようなものですか?

宮野
やはり、家事の時間や手間を省き、余暇に使える時間を生み出せることがいちばん大切だと考えています。また、それを実現するためのチャレンジ精神が根付いていると思います。それまでなかった機能に対して、実現に向けて何年も何年もあきらめずにみんなで一丸となって動き続け、業界初の搭載をいくつもかなえてきました。初代ビートウォッシュ誕生時から続く、目標に向かう粘り強さ、そして最先端テクノロジーを家電品に適用できるようなコストに落とし込む技術力も、我々の強みだと思っています。
宮野 譲 取締役 CMO (2004年当時の所属:設計部 主任技師)

宮野 譲 取締役 CMO
(2004年当時の所属:設計部 主任技師)

「押して、たたいて、もみ洗う」という斬新な洗い方を実現した
初代ビートウォッシュ。

森川
家事を家電品に任せていただくことで、ひとが家事から解放される、今よりもっと豊かな毎日にしていきたいという思いがあります。そこにたどり着くために、洗浄力や使い勝手、省エネ性、デザイン性などその時代時代で最高の性能をめざし、日夜、研究開発を続けています。その成果が累計出荷台数1000万台突破につながったと考えるとうれしいですね。

「押して、たたいて、もみ洗う」という斬新な洗い方を実現した
初代ビートウォッシュ。

田中
「ビートウォッシュ」というブランドを信頼して購入してくださっているファンの方もいらっしゃるので、その期待に応え続けたい、という意識も皆が共通して持っていると思います。

誰でもきれいに洗い上げられる、をかなえたい。

いま発売されているビートウォッシュは
どんなところが進化していますか?

出井
洗濯に不慣れな方でも簡単に使いこなせる洗濯機になっています。「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」で適量を投入することで、入れすぎや不足を防いだり、また「AIお洗濯」により、自動で洗い方や時間を調整してくれます。さらに取り出しやすい洗濯槽の底の高さや、お手入れのしやすさなど、使い勝手も大切にしています。初代から進化・改良を重ねているビートウォッシュですが、最新機種を開発する際、それまでの良さを生かしつつ、さらに進化させていく、というのはとても大変ではありますが、やりがいでもあります。昔、先輩から「一つ一つの形状・寸法に意味を持たせて設計すること」とよく言われました。どんなに細かい部分でもお客さまのために配慮したモノづくりを意識して日々取り組んでいます。
出井 隆太 ホームソリューション事業部 商品戦略本部 国内商品企画部 主任

出井 隆太 
ホームソリューション事業部 商品戦略本部 国内商品企画部 主任

田中
洗浄力はもちろん、乾燥機能付きのモデルでは乾燥性能がかなり向上しています。最上位機種には「風アイロン」コースがあり、シワを伸ばしながら乾燥して、そのまま着られるレベルの仕上がりを実現しています。タテ型の乾燥は仕上がりがちょっと…というイメージを持たれている方にぜひ使っていただきたいです。
改良を重ね、より高い洗浄力を実現させた現在のビートウィング。

改良を重ね、より高い洗浄力を実現させた現在のビートウィング。

しかたなくやるお洗濯から、ちょっと楽しいお洗濯へ。

これからのビートウォッシュ、
未来のタテ型洗濯機をどうお考えですか?

田中 すばる ホームソリューション事業部 商品戦略本部 国内商品企画部

田中 すばる 
ホームソリューション事業部 商品戦略本部 国内商品企画部

田中
洗濯+αの価値を提供していきたいですね。今、IoTに対応した機種も増えていますし、今後の洗濯機は単なるプロダクトに留まらず、サービスも合わせた一連のソリューションとして認知されていくと思います。現在も洗剤・柔軟剤の自動発注やスマートスピーカーとの連携など新しい機能を提供していますが、お客さまの「忘れてた!」や「困った!」にさっと手を差し伸べることができて、「あっ、なんだかお洗濯って楽しい」って思ってもらえるものをお届けしたいです。
出井
新機種の開発時は今のニーズや価値観の分析も欠かせませんが、新しいニーズが生まれるような機能を私たちが作り出し、世の中に提供するというのも大切だと考えています。洗濯の面倒な手間を減らすことにとどまらず、誰もがすすんで洗濯をしたいと思えるような洗濯機になれば、もっと日常が楽しく豊かになると思うんです。そんなビートウォッシュを開発できたら、と日々取り組んでいます。
ビートウォッシュの進化は、これからも。開発者の挑戦は続きます。