浸し・蒸らしは必要ない?おいしく炊く基本とコツ
ごはんを炊く時、「お米をしばらく水に浸してから炊飯器をセット」「炊き上がったら蒸らす」をしていませんか?最近の炊飯器は浸し・蒸らしの時間が必要なくおいしく炊くことができます。その他にも、計量の仕方、研ぎ方など、おいしく炊くための基本やコツについてご紹介します。
お米を「浸す」や「蒸らす」はなぜ必要ない?
最近の炊飯器では、「お米を水に浸す」、「炊き上がったお米を蒸らす」工程を、マイコンが制御して自動的に行ってくれます。
お米が効率よく水を吸う温度を保ち、短時間で水を吸わせてから「炊飯」し、その後の「蒸らし」までを自動で行うので、わざわざ浸したり、蒸らしたりする必要がありません。
炊飯器でおいしく炊く基本とコツ
1.お米を計量する
炊飯器付属の計量カップで正しく計ってください。
1カップはすりきり1杯で1合(180mL)となります。
お米を計量する時のコツ
お米の量が異なることがあるため、市販の計量カップや計量米びつは使わないでください。
2.お米を研ぐ
お米はやさしく研ぎます。
最初はたっぷりの水でかき混ぜ、ヌカ臭が付かないように水を素早く捨ててください。(お米が最初の水を吸いやすいため。)
おこげやヌカ臭を防ぐため「研ぐ→すすぐ」を水がきれいになるまで繰り返します。
※ 無洗米の場合、底からかき混ぜてみて、にごるようであればすすいでください。(にごりは、うまく炊けない原因になることがあるため。)
お米を研ぐ時のコツ
ボウルではなく内がまでお米を研ぐ場合は、金属製の泡だて器などを使わないでください。(フッ素被膜が傷つき、はがれることがあるため。)
3.水加減をする
内がまに入れたお米を平らにならし、水平なところに置いて、お米の種類、炊き方に合った水位線まで水を入れます。
※ 水位線は目安なので、お好みにより水加減を調整してください。
※ 「かため」の水位線はごはんを硬めに炊きたい「すし」や「カレー」用などにおすすめです。
※ ふきこぼれる可能性があるため、「やわらかめ」の水位以上に水を入れないでください。
水加減をする時のコツ
・べたつきの原因になるため、
お湯は使わない
でください。
・
アルカリ度の高い水
で炊飯すると、ごはんがべたついたり、黄変したりすることがあります。また、海外のミネラルウォーターなど、
硬度の高い水
で炊飯すると、ごはんがぱさついたり、硬くなったりする場合があります。
・お米の水分が多い
新米を炊く時
は、べたつきを抑えて炊くために「かため」の水位線を目安に、水加減を少なめにしてください。
・
雑穀を炊く時
の水加減は、雑穀米袋などに記載されている説明書も参考にしてください。
4.炊き上がり時
すぐにごはんをよくほぐしてください。
余分な蒸気を逃がすことで、お米のベタつきや固まりを防ぐことになります。