加熱方式の違いを知って使いこなそう
日立のレンジは、「レンジ加熱」「オーブン加熱」「グリル加熱」「スチーム加熱」「過熱水蒸気」等、様々な方式で加熱することができます。
今回は、それぞれの加熱方式の特長と適した調理の例をご紹介します。
※ お使いの機種によって対応していない加熱方式もございます。
加熱方式と調理例
レンジ
マイクロ波(高周波)を食品にあてて、食品の水分の分子を振動させることで発熱させる加熱方式です。
レンジ加熱に適した調理の例
調理済食品のあたため
煮物・蒸し物
解凍
ポイント
マイクロ波(高周波)には3つの性質があります。
・水分を含んだ食品には「吸収」されます。
・ガラス、陶磁器などの容器は「透過」します。
・金属にあたると「反射」します。
出力によって加熱時間に差があるのはなぜ?
※ 加熱時間(MRO-W1Yの場合)
出力
加熱時間
[800W]
10秒~6分
[600W][500W]
10秒~20分
[200W][100W]
10秒~90分
部品の温度保護のために加熱時間に上限を設定しています。加熱時間は機種によって異なりますので、詳しくはお使いの機種の
取扱説明書
をご覧ください。
オーブン
庫内の温度を一定にキープしながら、食品全体を包み込むようにしてじっくりと時間をかけて加熱する方式です。
空気を循環させる機種と、上下のヒーターで加熱する機種があります。全体を均一に焼き上げたい調理に向いています。
オーブン加熱に適した調理の例
パン類
ローストチキン
焼き菓子
グリル
上下平面ヒーターから発する熱を直接食品にあてて加熱する方式。高火力で短時間に焼き上げます。
表面にしっかりこげ目を付けたいものや、表面をパリッと中をジューシーに柔らかく焼き上げたい調理に向いています。
グリル加熱に適した調理の例
グリルチキン
焼き魚
スチーム
水を加熱して発生させた水蒸気を使って食品を加熱する方式です。あたためから蒸し物まで、しっとりふっくら調理できます。
日立のオーブンレンジでは、スチームにレンジやオーブン等の加熱を組み合わせて使用しています。
スチーム加熱に適した調理の例
中華まんのあたため
(スチームレンジ)
スポンジケーキ
(スチームオーブン)
茶わん蒸し
(スチームレンジ)
過熱水蒸気
水を加熱して発生させた水蒸気をさらに加熱した100℃以上の気体(過熱水蒸気)で焼き上げる方式です。過熱水蒸気は100℃前後の水蒸気より高い熱量をもっています。
日立のオーブンレンジでは、オーブンやグリルの加熱に過熱水蒸気を組み合わせて使用しています。
過熱水蒸気加熱に適した調理の例
減塩効果の高い塩さば
(過熱水蒸気グリル)
揚げ物のあたため
(過熱水蒸気オーブン)
ポイント
過熱水蒸気は食品に触れて加熱した時点で熱を奪われて水滴として付着し、食品に含まれている塩分や脂分を流しだす効果があります。
過熱水蒸気でヘルシー調理が出来ると言われているのは、この作用によるものです。