槽洗浄には、洗濯槽クリーナーを使わずに短時間でドラム内の汚れや糸くずを洗い流す方法や、洗濯槽クリーナーなどを使って洗濯槽に蓄積された洗剤・石けんのかすや、黒カビを洗い落とす方法があります。
1回の槽洗浄で汚れが落としきれなかった場合は、何度か槽洗浄を繰り返してください。定期的に洗濯槽をお手入れすることで、汚れやにおいの発生を抑制することができます。
タテ型洗濯機の洗濯槽のお手入れ方法については、以下のページをご覧ください。
「洗濯槽のお手入れ方法(槽洗浄コース)について知りたいです。(タテ型)」
目次
「槽洗浄」コースの種類
「槽洗浄」のコースには、「15分コース」、「温水2時間コース」、「3時間コース」、「11時間コース」、があります。
*機種によっては、コースが搭載されていない場合があります。詳しくはお使いの機種の取扱説明書をご確認ください。
- 15分コース
短時間でドラム内の汚れや糸くずをきれいに洗い流します。
クリーナーは使用しません。
操作パネルお「お手入れおすすめ」ランプが点滅したら、お手入れしてください。
- 温水2時間コース
温水を使用して短時間で念入りに洗浄し、温風で乾燥させます。
汚れやにおいが気になるときに使用します。
- 3時間コース
洗剤・石けんかすの付着や、においの発生を抑制するために、洗濯物の量に関わらず、1~2ケ月に一度の運転をおすすめします。
「洗濯槽自動おそうじ」を継続しようしている場合は、3~4ケ月に一度程度の運転をおすすめします。
- 11時間コース、温水槽洗浄コース
においが気になるときや、黒カビなどが発生して洗濯槽の汚れをしっかりと落としたいときに使用します。
洗濯槽クリーナーや漂白剤
使用できるもの
- 洗濯槽用塩素系漂白剤
例:洗濯槽クリーナー
- 衣類用塩素系漂白剤
例:ハイターなど
- 防食剤配合塩素系漂白剤
例:日立洗濯槽クリーナー
ドラム式用(容量750ml)
「SK-750」
「11時間コース」や「温水槽洗浄コース」でしっかり洗浄したいときは、洗濯機専用の洗濯槽クリーナー「防食剤配合塩素系漂白剤」(上記の日立洗濯槽クリーナーなど)を使用してください。
「日立洗濯槽クリーナー」(別売り)は、お近くの日立のお店や家電量販店、オンラインストア等でご購入(お取り寄せ)できます。
お近くの日立のお店は、以下のページよりお探しいただけます。
「日立のお店ナビ」
オンラインストアでご購入される場合は、以下のページよりご注文ください。
*日立家電メンバーズのアカウント登録が必要です。
「洗濯槽クリーナーSK-750」
*ドラム式用「SK-750」(容量750ml)と、タテ型/全自動用「SK-1500」および「SK-1」(それぞれ容量1,500ml)は、異なるのは容量のみで、成分に違いはありません。どの製品の場合でも、1回で使い切ってください。
使用できないもの
ご注意
下記のものを使用すると、泡が多量に発生し、機器の故障や水漏れの原因になりますので使用しないでください。
使用量
洗濯槽クリーナーや各種漂白剤に記載されている使用量に従って入れてください。
*日立洗濯槽クリーナーは1回で使いきってください。
使用量が表示されていない場合は、200mLを目安に入れてください。
お手入れの前に
- 洗濯槽クリーナーなどを使用する場合は、換気してください。
- 洗濯槽クリーナーなどを、ドラム内に先に入れないでください。
(手順に従って入れてください。)
- ドラム内に3L(リットル)以上の水が入っている状態でスタートすると、排水した後に運転が始まります。
- ドラム内に衣類は入れないで運転してください。
「槽洗浄」コースの使い方
槽洗浄」コースの操作方法は機種によって異なります。詳しい操作手順については、お使いのドラム式の洗濯機の取扱説明書をご覧ください。
ここでは、BD-SX120Jを例に、「槽洗浄コース」のおもな流れについて説明します。
準備
- 水栓をあける
- ドアを閉めて、電源を入れる
手順
槽洗浄15分コースの場合
- [洗乾切替]ボタンを押して「洗濯」を選び、コース選択のボタンで「槽洗浄」を選ぶ
*一部の機種では[清掃]ボタンを何回か押して「槽洗浄」を選びます
「槽洗浄」ランプの点灯と表示部の表示内容で設定します。
例:槽洗浄15分コース
「槽洗浄」ランプ+「15分後」が表示
- [スタート/一時停止ボタン]を押して、給水を開始します
約15分でお手入れが完了します。
「フィルター確認」が点灯するので、糸くずフィルターのお手入れをおこなってください。
槽洗浄 温水2時間コース/11時間コース/3時間コースの場合
- [洗乾切替]ボタンを押して「洗濯」を選び、コース選択のボタンで「槽洗浄」を選ぶ
*一部の機種では[清掃]ボタンを何回か押して「槽洗浄」を選びます
「槽洗浄」ランプの点灯と表示部の表示内容で設定します。
例:槽洗浄11時間コース
「槽洗浄」ランプ+「11時間後」が表示
- [スタート/一時停止ボタン]を押して、給水を開始します
- お知らせ表示の「槽洗浄クリーナー」が点滅したらドアを開ける
- 洗濯槽クリーナーをドラム内に直接入れる
- ドアを閉めて[スタート/一時停止ボタン]を押す
槽洗浄が開始され、残り時間は終了まで1分ごとに減っていきます。
*11時間コースの場合は、残り時間が9:59になると、時間が表示されます。9:59より前は「ーーー」(横の棒線)が表示されます。
- 運転終了後、水栓を閉じる
電源は自動で切れます。
「槽洗浄クリーナー」ランプを搭載していない機種の場合
以下の手順で洗濯槽クリーナーを入れてください。
- 給水が始まったらすぐに[スタート/一時停止]ボタンを押し、運転を一時停止する
給水はスタートボタンを押したあと約30秒~1分後に開始されます。
*このとき、ドアが開けられる水位以上に水がたまると、ドアがロックして開けられなくなりますのでご注意ください。
- ドアを開け、洗濯槽クリーナーをドラム内に直接入れる
ドアがロックしてしまった場合
以下の手順で排水してください。
- 電源を切り、再び電源入れる
- [洗濯]をタッチし、「標準」コースを選ぶ
- [脱水]をタッチし、脱水時間を「1分」に設定する
*脱水ボタンがない機種の場合は、[行程]ボタンを5回押し、「脱水」のランプのみ点灯させてください。
- スタートボタンを押し、脱水を開始する
脱水のあと、排水されたら一度電源を切り、このページの「「槽洗浄」コースの使い方」の「手順1」から、操作をやり直してください。
個別に脱水する方法について詳しくは、以下のページをご覧ください。
「脱水のみ個別に設定したいです。」
洗濯槽クリーナーを入れたらドアを閉め、[スタート/一時停止ボタン]を押すと、槽洗浄が開始されます。
一部の機種では、以下のページより動画でも操作方法をご確認いただけます。以下のページで型式を選び、「お手入れ」→「ドラム(槽洗浄)」または、「お手入れ」→「ドラム」から動画をご覧ください。
「使いかた動画:ドラム式洗濯乾燥機」
お知らせ表示(エラー表示)が出て、運転が途中で止まってしまう場合は、以下のページを確認してください。
「表示部に「C」や「D」から始まる番号が表示されます。」
「表示部に「A」や「F」から始まる番号が表示されます。」
ドアパッキン付近のお手入れについて
ドアパッキンの裏側についた汚れなどは、槽洗浄をしてもすべて落とせない場合があります。そのままにしておくとカビの原因にもなりますので、ドアパッキン周辺や裏側、洗濯槽内部などに付着した糸くずなどは、毎回柔らかい布でふき取ってください。
それでもドアパッキンの汚れが落ちない場合は、酸素系衣類用漂白剤を水で薄め、柔らかい布にしみこませながらドアパッキンをふいてください。
汚れやカビが落ちず、ドアパッキンの交換が必要な場合は、お買い上げの販売店または修理相談窓口に点検をご相談ください。
黒カビの予防について
黒カビの予防については、以下のページをご覧ください。
「洗濯槽の黒カビの発生を防ぎたいです。」