回転することで風を作り出すファンは、羽根の先端が空気を切りながら進むため、その部分に油分やホコリが付着しやすくなります。定期的に羽根の先端部分をブラッシングすることで、ファンへのホコリ付着を抑えます。さらに、X・Wシリーズはファンのお掃除に加熱工程を追加。油分を含んだホコリの除去力を強化しています。
日立独自のポイント
ファンを加熱後、逆回転させブラッシング。
落としたホコリは熱交換器の汚れとともに洗い流します。
イメージ図
扇風機の場合
ファンが回転し背面から
吸い込んだ空気を送り出します。
ファンを取り外して、
羽根のお掃除が可能。
通常のエアコンの場合
ファンが回転しフィルターを
通して入った空気を
フラップから送り出します。
風を送り出すファンは
お手入れができないため
汚れはどんどん溜まる。
ホコリの溜まったファンの
羽根先端部
(約2年間使用したエアコンの一例。
使用状態や環境により異なります。)
イメージ図
※「ファンお掃除ロボ」機能についての満足度。
2023年11月調査。(N=6,455)
買って2年目ですがお掃除
フリーで満足です。
全く手間がかからずキレイな状態を
キープできているので助かります。
いつも知らないうちにキレイ。
購入して2年目ですが、新品のようにキレイで驚きました。毎年、カビが生えて、手の届かない場所なので見て見ぬふりを続けていましたが、キレイな空気が出ていることに安心して使用できます。
日立ジョンソンコントロールズ空調
株式会社
商品企画担当 神野 憲之
日立はエアコンのさらなる清潔さと省エネを目指して、クリーン技術にこだわり続けてきました。2017年に登場した[凍結洗浄]もそのひとつ。これまで清掃が困難だった熱交換器はもちろん、排水トレーまでクリーンな状態を保つことを目指しました。
一方、私たちには、幾つもの課題を着々とクリアしていく中で、大きな課題が残されていました。それは、エアコン内部のファンの汚れをどうするべきかという難問でした。[凍結洗浄]でもカバーできないファンの汚れをいかに清掃するか。さらなるクリーン技術を求めて、開発プロジェクトがスタートしました。
ファンに付着するホコリのメカニズムを解明した結果、ファンの汚れは、熱交換器を通過した最も微細なホコリがファンの回転によって、羽根の先端に付着・集積することがわかりました。技術陣は試行錯誤を重ね、凍結洗浄技術を活かした画期的な仕組みを生み出したのです。現在[ファンお掃除ロボ]は、ユーザー満足度約92%※1を誇る人気の機能に成長しています。
※1 「ファンお掃除ロボ」機能についての満足度。2020年8月調査。(N=500)
日立ジョンソンコントロールズ空調
株式会社
設計担当 台坂 恒
私たちが開発当初からイメージしていたのは、[凍結洗浄]とファン清掃を組み合わせて、集めた汚れを洗い流すことでした。試行錯誤の末、ひらめいたのが「ファンにブラシが接触する清掃中にファンを逆回転させ、ホコリを熱交換器に飛ばして付着させる」という、まさに逆転の発想から生まれたアイデアです。
[ファンお掃除ロボ]は、ブラシの最適な設置場所とファンの逆回転という二つのファクターを組み合わせることで、エアコン内部のさらなるクリーン化と、より清潔な空気の吹き出しを実現したのです。そこには、日立グループならではの確かな技術と妥協を許さない開発姿勢が込められています。
※2 試験機関:(一財) 北里環境科学センター。試験番号:北生発2021_0543号。アルミフィンに菌を接種し、加熱後の菌数をカウント。加熱なしと比較し10分で99%以上抑制。
◆ 付属品に海外生産品を使用している場合があります。