日立のレンジには、以下の加熱方式があり、それぞれに特徴があります。
* お使いの機種によって搭載していない加熱方式もあります。
加熱方式の紹介は動画でもご覧いただけます。
「MRO-W10Z 加熱の仕組み」
マイクロ波(高周波)を食品にあてて、食品の水分の分子を振動させることで発熱させる加熱方式です。
マイクロ波はマグネトロンという部品から放出され、導波管を通って庫内に拡散されます。
フラット庫内(ターンテーブルがない)機種
フラット庫内の場合、導波管は底面にあります。
導波管を通って底面に辿り着いたマイクロ波を、底面内部に設置されたアンテナを回転させて庫内に拡散します。
ターンテーブル搭載機種
ターンテーブル搭載機種の場合、導波管は天面や側面にあります。天面や側面からマイクロ波を放出し、ターンテーブルで食品を回転させて、温めムラがなくなるようにしています。
マイクロ波の3つの性質
レンジ加熱に適した調理の例
調理済み食品のあたためや、煮物、蒸し物、解凍など
庫内の温度を一定にキープしながら、食品全体を包み込むようにしてじっくりと時間をかけて加熱する方式です。
中まで火が通るのに時間がかかる調理や、火が通りやすいけれど焼き色を強くつけたくない調理に向いています。
空気を循環させる機種と、上下のヒーターで加熱する機種があります。温度は発酵に使う30℃くらいから高いものでは300℃まで上がるものもあります。
空気を循環させる方式のイメージ図
オーブン加熱に適した調理の例
パンやローストチキン、クッキーなど
上下平面ヒーターから発する熱を直接食品にあてて加熱する方式です。高火力で短時間に焼き上げます。
表面を焼き固まらせて、うま味を閉じ込めることにより、表面は焦げ目がついてパリッと、中はジューシーに調理できます。
平面ヒーター式のイメージ図
グリル加熱に適した調理の例
グリルチキンや焼き魚など
水を加熱して発生させた水蒸気を使って食品を加熱する方式です。
スチーム加熱は「レンジ」「オーブン」「グリル」と組み合わせて使います。スチーム加熱だけでは調理ができません。
あたためや蒸し物など、食品に水分を加えてしっとり、ふっくらと調理できます。
スチーム加熱に適した調理の例
中華まんのあたため、スポンジケーキ、茶わん蒸しなど
水を加熱して発生させた水蒸気を、さらに加熱した気体(過熱水蒸気)で焼き上げる方式です。
過熱水蒸気での加熱は「オーブン」「グリル」と組み合わせて使います。過熱水蒸気だけでは調理できません。
過熱水蒸気の温度はスチームより高く、食品に含まれている塩分や脂分を流しだす効果があります。
過熱水蒸気での加熱は高温(300~400℃)のため、食材の温度が低いときは表面に水滴がつきますが、食材が加熱され、100℃を超えると表面の水滴が蒸発し、乾燥する事でパリッとした食感に仕上がります。
*過熱水蒸気は高温で粒子が細かいため、調理をしているときにスチームは見えません。
過熱水蒸気での加熱に適した調理の例
減塩効果の高い塩さば、揚げ物のあたためなど
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