真空チルドルームは真空環境で食品の酸化を抑えて、鮮度と栄養素を守ります。冷気を直接食品にあてない間接冷却で、ラップなしでも食品の乾燥を抑えます。
目次
鮮度を守り、乾燥をおさえるしくみ
低酸素で酸化を抑える「真空環境」
真空チルドルーム内の空気を小型の真空ポンプで吸引し、真空環境をつくります。真空チルドルーム内の酸素を約20%減らし、食品の酸化を抑えておいしく保存します。
ラップなしでも乾燥を抑える「密閉構造」
真空チルドルームでは、食品に冷気を直接当てない間接冷却と密閉構造により、食品の乾燥を抑えます。
※食品にラップをしても真空による効果は変わりません。においの強い食品やにおい移りしやすい食品などは、ラップをすることをおすすめします。
鮮度が長持ちする「新鮮スリープ保存」
[プラチナ触媒]、または[光触媒]で、肉や魚から出るニオイ成分を炭酸ガスと水分子に分解し、炭酸ガスが食品表面の酵素の働きを抑えるため、鮮度が長持ちします。
真空チルドと真空氷温の使い分け
真空チルドルームは、「真空チルド」「真空氷温」「真空 切」の3つのモードがあります。
収納する食品に合わせて切り替えてご使用ください。
「オート」を搭載している製品の場合は、チルド室内のCO2の量により、自動的に「真空チルド」と「真空氷温」を切り替えます。
設定方法
操作パネルの[真空チルド]ボタンを押すごとに「真空氷温」「真空チルド」「真空 切」の順番に切り替わります。ご購入時は「真空氷温」に設定されています。
例:R-WXC74Nの操作パネル
収納に適した食品
- 真空チルド(ルーム内温度:約0℃~2℃)
凍らせたくない水分の多い食品に適しています。
例)乳製品、カットした野菜や果物、豆腐、こんにゃくなど
[便利な使いかた]
干しシイタケのもどし、鶏のから揚げ、マグロの漬け、フレンチトーストなどの下ごしらえをした食品を入れておくと、調味料の浸透が早くなり、時間短縮できます。
- 真空氷温(ルーム内温度:約-2℃~0℃)
肉類、魚介類、海産物、肉や魚の加工品や解凍に適しています。
- 真空 切(ルーム内温度:約-2℃~0℃)
真空状態を解除します。
密封袋入り食品(袋入りソーセージやチーズなど)やプラスチック密封容器に適しています。
収納に適さない食品
低温に弱い野菜(なす、きゅうり、ピーマン等)は表面がくぼんだり、変色したりすることがあります。
ご注意
- 氷温とチルドの食品を一緒に収納する場合は、凍結防止のため「真空チルド」に設定してください。
- 周囲温度が低いとき、水分の多い食品は凍ることがあります。
- 食品や容器を無理に詰めこまないでください。真空チルドケースを引き出すことができなくなる場合があります。
- 密封袋入り食品を真空状態で収納すると、袋が膨らみ、ほかの食品をつぶすことがあります。
- プラスチック密閉容器などを真空状態で収納すると、ふたが浮いたり、ずれたりすることがあります。
- 冷蔵室・冷凍室の温度設定を「強」または「弱」にしますと、真空チルドルームの温度も変動します。
ケースの開閉方法
開けるとき
- ハンドルを引き上げてロックを外す
"プシュー"と音がします。
※真空チルドルームはケースを閉めてから真空状態になるまで約3~4分かかります。そのため、ケースを閉めてから4分以内に開けると"プシュー"と音がしない場合があります。
※両開きドア(フレンチドア)の場合、冷蔵室の左右のドアを両方開けずにハンドルを上げようとすると部品が破損することがあります。
- 真空チルドケースを手前に引き出す
"プシュー"と音が聞こえている間は真空を解除している途中のため、真空チルドケースは引き出せません。音が消えてから手前に引き出してください。
閉めるとき
- 真空チルドケースを奥まで押し込む
- ハンドルをしっかり下げて、ロックをかける
※ハンドルをしっかり下げないと真空状態になりません。
※ハンドルをロックせずに、冷蔵室ドアを閉めると部品や食品などが破損したり、ドアにすきまができ冷えが悪いなどの原因になります。
お手入れ
- ルーム内に水や食品の汁をこぼした場合は、すぐにふき取ってください。
- 食品や空気中にふくまれる水分により、ルーム内に水滴や霜、氷がつくことがあります。
やわらかい布にぬるま湯をふくませてふき取ってください。
※水滴や霜、氷がついても性能に支障はありませんが、気になる場合は、食品にラップをすることをおすすめめします。
- 月に一回程度、ケースを外してお手入れをしてください。
お手入れ方法は以下のページをご確認ください。
「真空チルドルームのお手入れ方法を知りたいです。」
- プラチナ触媒は交換の必要がありません。取り外さないでください。