風呂の残り湯を使って洗濯することで水道代の節約ができたり、お湯で洗うことで洗濯物の汚れが落ちやすくなるというメリットがあります。
風呂水を使って洗濯をするお湯取運転では、洗いまたはすすぎ運転の工程ごとに、風呂水を使うか、水道水を使うかを選ぶことができます。
お湯取運転の設定方法は、以下の使いかた動画のページでもご紹介しています。
(例:BW-DKX120Fの場合)
「使いかた動画:風呂水(お湯取運転)を使う」
風呂水を使って洗濯する方法(お湯取運転)について、以下に説明します。
目次
事前準備
- 付属品のお湯取ホースとクリーンフィルターを取り付ける
(左から)お湯取ホース、クリーンフィルター
クリーンフィルターを回しながらお湯取ホースに取り付けます。
- クリーンフィルターを分解清掃した場合は、以下の順番で取り付けてください。
(左から順に)お湯取ホース、クリーンフィルター、ネット、フィルター(緑)、フィルター(黒)、ストレーナ
- お湯取ホースの長さの調節(切断の方法)や、クリーンフィルターの取り付け方などについては、以下のページを参考にしてください。
「クリーンフィルターの取り付け/取り外し方を教えてください。」
- 付属品のお湯取ホースを紛失した場合や、ホースに不具合がある場合は、以下のページから購入することができます。
検索窓に「型式名」または「お湯取ホース」など、キーワードを入力してください。
「パーツショップ(日立の家電消耗品・部品直販インターネット販売)」
- 洗濯機の「風呂水吸水口」に、お湯取ホースの「吸水つぎて」を差し込む
「吸水つぎて」を「風呂水吸水口」にしっかりと押し込み、抜けないことを確認してください。
- ホースの先端を浴槽に入れる
洗濯機よりも低い位置まで入れてください。
- 水栓(蛇口)を開ける
お湯取運転時も、かならず水栓(蛇口)を開けてください。風呂水ポンプの吸い上げの際に一定量の水(呼び水)の給水が必要になるため、お湯取運転時にも水道水を使います。
以上で、事前準備は完了です。
お湯取運転の設定方法
*ここでは、ビートウォッシュ BW-DX120Fを例に、お湯取運転の設定方法を説明します。
- [切/入]ボタンを押し、電源を入れる
- [洗濯]または[洗・乾]ボタンをタッチし、「標準コース」を選択する
- [お湯取]ボタンをタッチして、どの工程で風呂水を使うかを設定する
[お湯取]ボタンをタッチするごとにパネルの表示が切り替わり、風呂水を使用する行程(洗いのみ、すすぎの1回目まで、すすぎの2回目までなど)の設定ができます。
- [お湯取]ボタンを1回タッチ
「洗い」「すすぎ1」「すすぎ2」のすべてが点灯し、洗いからすすぎ2回目の工程まで風呂水を使用します。
- [お湯取]ボタンを2回タッチ
「洗い」と「すすぎ1」が点灯し、洗いとすすぎの1回目に風呂水を使用します。
- [お湯取]ボタンを3回タッチ
「洗い」のみが点灯し、洗いの工程のみ風呂水を使用します。
- [お湯取]ボタンを4回タッチ
パネル表示は消灯し、お湯取運転をおこないません。
- [お湯取]ボタンを5回タッチ
1回目の設定に戻ります。
*「すすぎ」のみに風呂水を使用することはできません。
- 工程を設定したら[スタート/一時停止]ボタンを押して、運転を開始する
以上でお湯取運転の設定は完了です。
風呂水ポンプが作動しても、お湯取ホース内の空気を抜くため、風呂水を吸い上げ始めるまでに1~3分間かかります。
もし、風呂水ポンプが作動しても風呂水が吸い上がらない場合は、お湯取ホースやクリーンフィルターが正しく取り付けられているかご確認ください。詳しくは、以下のページをご参照ください。
「風呂水が吸水されない/表示部に「CP」が表示されます。」
設定を記憶させたい場合
工場出荷時はお湯取運転は「記憶しない」設定にされていますが、以下の手順で記憶させることができます。
- [切/入]ボタンを押し、電源を入れる
- [お湯取]ボタンを3秒以上押しつづける
設定を記憶すると、「ピー」と音が出て、パネルに「P」と表示されますので、ボタンから指をはなしてください。
- [切/入]ボタンを押し、電源を切る
設定した内容は、電源を切っても記憶されています。設定を変更したい場合は、設定した後に同じ操作をおこなって設定しなおしてください。
*洗濯機本体で操作する場合のみ、設定を記憶させることができます。スマートフォンのアプリからお湯取運転を操作する場合は、設定を記憶させることはできません。
すすぎの最後に「清水すすぎ」を設定したい場合
最終すすぎの工程も「お湯取」に設定したけれども、一番最後は水道水をかけてすすぎたい場合には、清水すすぎがおすすめです。「清水すすぎ」に設定すると、すすぎ工程の一番最後に、自動で水道水のすすぎ運転をおこないます。
手順を以下に説明します。
- [電源入/切]を押し、電源を入れる
- [洗濯]ボタンをタッチし、「標準」コースを選ぶ
- [洗い]、[すすぎ]、[脱水]ボタンをタッチし、すべての表示を消す
*洗い「なし(表示なし)、すすぎ「なし(表示なし)」、脱水「なし(表示なし)」を設定します。
- [お湯取]ボタンを3秒以上タッチして設定する
- 表示部に「1」が表示された場合
「ピッ」という音がして、清水すすぎが設定されます。
- 表示部に「0(ゼロ)」が表示された場合
「ピー」という音がして、清水すすぎを行いません。
- [電源入/切]を押し、電源を切る
*変更した内容は、電源を切っても記憶されています。設定を変更するときは、同じ操作を行ってください。
*最終すすぎに水道水を設定した場合は、清水すすぎは行いません。
清水すすぎで使用する水道水の量は、機種により異なります。くわしくはお使いの機種の取扱説明書をご確認ください。
例)BW-DX120Eの場合は約6L、BD-NX120Gの場合は約7L。
お湯取運転時のご注意
- 入浴剤を入れた風呂水は、正常に給水されないことがあるため使用しないでください。
- ・乾燥運転に、風呂の残り湯を使うことはできません。
「洗い」から「すすぎ」までお湯取運転を設定している場合でも、水栓(蛇口)は開けて運転してください。
*水冷除湿方式の場合は、乾燥に水を使用します。空冷除湿方式の場合も、水温・室温などの使用環境や、洗濯物の量および配管状態などによっては水を使用する場合があります。いずれの方式の場合も、乾燥運転に必要な水を風呂水から給水することはできません。
- タテ型洗濯機とドラム式洗濯機で、お湯取が設定できないコースは、以下の通りです。
[お湯取が設定できないコース(タテ型洗濯機)]
[お湯取が設定できないコース(ドラム式洗濯機)]
- デリケート
- おしゃれ着
- ダニ対策
- 消臭除菌
- 花粉
- 槽乾燥
お湯取運転について詳しくは、お使いの機種の取扱説明書をご確認ください。